HOMEつばくろの部屋2008年5月 第99号 「珍鳥キガシラシトド」


珍鳥キガシラシトド

〜〜 北帰行の謎? 〜〜

 キガシラシトドと言う鳥は、アラスカ・カナダ北西部で繁殖し、冬季はアメリカ西部に渡るそうです。しかし2006年12月頃、大阪府堺市の大泉緑地に、そのキガシラシトドが一羽現れたのです。本来日本にいるはずのない珍鳥が大阪の都市公園に来たということで、緑地の常連カメラマン達は色めき立ちました。しばらくすると、このニュースを聞きつけたバーダーや野鳥カメラマンが、全国から多数押しかけ、週末などはすごい騒ぎになりました。 

 2007年4月末までの約5ヶ月間にわたりアオジたちに歓迎され、気分よく滞在したキガシラシトドでしたが、渡りが始まりアオジたちが居なくなった頃に姿を見かけなくなりました。

 さて、そのキガシラはんですが、無事にアラスカまで帰れたのでしょうか、心配ですね。そこで、インターネットを駆使して色々なところから情報を集めたところ、こんなことがわかりました。

 中部地方のアオジの里を見守る阿生滋さんに、アオジの長老がこう話してくれたそうです。

アオジの長老:「ああ、キガシラ君ねぇ。このアオジの里まではワシらと一緒だったんじゃが、やはり故郷に帰りたいと言って北のほうへ旅立ちましたぞ。ここにいてもええ!って、言ったんじゃがなぁ・・・」

ということは中部地方を無事に通過して北へ向かったみたいですね。

 北海道からは丹頂を守る会の太安長さんが、このようなメールを送って下さいました。

タンチョウ:「俺達は渡りをしないから、つきあえないけれど、ここから真っ直ぐ北方四島を通って千島列島に沿って行くとカムチャッカ半島に着く、そこから先は向うで聞いてくれるかな」

キガシラ:「ハイ分かりました。とにかく、そこまで行ってみます」

カムチャッカ半島のペトロパヴロフスクにお住まいのダルガさんからもメールをいただきました。
頭の黄色い鳥が庭の木に止まって、なにやらブツブツ言っていたそうです。

キガシラ:「う〜ん、ここまで来たら、故郷の匂いがするな〜、アラスカは近いな!」

このようにして、なんとかアラスカの故郷まで帰ることが出来たようです。

最後にキガシラはんのお母さんは帰ってきた子供にこう言ったそうです。

「あんた、何処へ行ってたん!と聞くと思うやろ。聞かへんで〜、みんな知ってるもんね。今はインターネットちゅう便利なもんがあるからね。あんた日本では人気者やったんやて?そこらじゅうにあんたの写真が載ってたワ。だんだん夏羽の綺麗な頭になってくるのんを見て、お母さんは嬉しかったんよ。

そやけどよう帰ってきたなぁ、方向音痴のあんたが。それだけが心配やったんやで。今度渡る時は、みんなとはぐれん様にせんとあかんで!」(キガシラはんのお母さんも、昔間違って大阪に渡った事があったそうな・・・・・なるほど、それで大阪弁なんや)

という、キガシラはんの北帰行・・・・・また嘘書いてしまいました。すみません。

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