HOME ⇒ つばくろの部屋 ⇒ 2008年11月 第101号 「親切・鳥迷辞典」
親切・鳥迷辞典 〜〜 本当にいる鳥はどれか分かりますか? 〜〜 |
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イソヒヨドリ(☆)・・・桃山時代から「いそつぐみ」の名で知られていて、江戸時代中期になって「いそひよどり」と呼ばれるようになりました。海岸に住むツグミの意味です。 イソイソドリ(★)・・・ダンナの留守に「いそいそと」出かける奥様の姿に似ていることから、この名前がつきました。 ウソ(☆)・・・ウソとは口笛のこと。口笛を吹くような鳴声をする鳥ということです。 カワセミ(☆)・・・室町時代から漢名をとりいれ「ひすい」(翡翠)とも呼ばれるようになりました。これはカワセミが宝石の翡翠のように緑色なので、宝石の名を転用したと思われがちですが、事実は逆で、漢語においての鳥名「翡翠」がもとで、これが宝石名に転用されました。 ダイゼン(☆)・・・江戸時代中期から「だいぜんしぎ」の名で知られ、この語源はダイゼンの肉の味がよく、大膳、すなわち宮中の宴会の料理に用いられるからです。 ツツドリ(☆)・・・「ぽんぽん鳥」ともいわれ、竹筒をうつように鳴くので「筒鳥」といいます。 ツバクロ(☆)・・・「つばめ」の異名です。泉北野鳥の会の会報の名前になってます。 ツマアカ(★)・・・妻は、もともと赤の他人。接するときは心せよ、という意味です。 ヒドリガモ(☆)・・・赤茶色の頭をしているので「あかがしらがも」「あかがしら」の異名があります。江戸時代前期から「ひどりがも」(緋鳥鴨)「ひどり」の名で知られています。 ミドリガモ(★)・・・全身緑色で頬にオレンジの線が入っています。チリメンジャコ、かまぼこ、ちくわが大好物です。 ホトトギス(☆)・・・文芸上最も愛好された鳥です。「万葉集」では、480首中156首に「ほととぎす」が詠まれています。「あかときに名告り鳴くなるほととぎすいやめづらしく思ほゆるかも」は、自分の名をなのっているというのです。「ほととぎす」の「す」が鳥を示す接尾語とすると、鳴声を「ホトトキ」と聞きなしていました。 ムギマキ(☆)・・・江戸時代中期から「こつばめ」の名で知られてきました。体の背側が黒く、喉が赤褐色で、尾が少し長いことでツバメに少し似ているから、こう呼ばれました。また、秋の渡りが麦蒔きの時期だから「ムギマキ」という名がつきました。 タネマキ(★)・・・種を蒔くとやって来て、その種を食べる鳥。みんなに嫌がられることを意味する隠語です。 ☆印は「図説 鳥名の由来辞典」(柏書房)から引用しました。 ★印は、私が考えた嘘八百です。 |
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